循環器内科からのお知らせ
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中島充貴先生の「成人期Fontan術後における鉄欠乏の頻度と臨床的意義」に関する論文がCanadian Journal of Cardiologyに掲載されました。
2025.12.12
論文名:Impact of iron deficiency in adults with Fontan circulation
雑誌:Canadian J Cardiol
概要:Fontan手術は機能的単心室の症例に行われ、肺循環に心室が存在しない特異的な血行動態を呈するため特異的な血行動態を呈します。今回は成人期Fontan術後の症例における鉄欠乏の頻度と臨床的意義を検討しました。成人期Fontan術後では73.4%と非常に高頻度で鉄欠乏を合併しており、鉄欠乏を認めた症例では運動耐容能や予後が悪い結果でした。成人先天性心疾患には未だ有効な治療が確立されていない現状がありますが、近年では心不全に対する靜注鉄剤投与が有効性を報告されており成人期Fontan術後の症例でも介入の余地があるのか今後の展開が期待される結果でした。ご指導賜りました共著の先生方、誠にありがとうございました。
外部リンク:https://doi.org/10.1016/j.cjca.2025.11.027