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受賞演題名：Mild PH群(平均肺動脈圧21-24mHg)の臨床的特徴とリスク因子の探索

概要：この度、第127回日本循環器学会中国地方会で若手研究者奨励賞を受賞いたしました。2025年本邦ガイドラインにて、肺高血圧症(PH)の診断基準がそれまでの「平均肺動脈圧(mPAP) ≥25 mmHg」から「mPAP >20 mmHg」に改訂されました。一方で、新たにPHとなった「mPAP 21-24 mmHgの群(Mild PH群)」についての臨床的特徴は明らかになっていないのが現状です。本研究では、Mild PH群が非PH群 (mPAP ≤20 mmHg)と比較して、死亡・心不全入院・肺移植の複合イベントのリスクが高いことを示した上で、予後関連因子の検討では、Conventional PH群(mPAP ≥25 mmHg)においては右心カテーテルで測定した血行動体指標が有意なリスク因子であったのに対して、Mild PH群においては慢性肺疾患、貧血、慢性腎不全といった併存疾患がより重要な因子であったことを示しました。今後はより詳細な検討を加えた上で論文化する予定です。御指導賜りました先生方、誠にありがとうございました。