循環器内科からのお知らせ
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福田能丈先生の「定義改正後の肺高血圧症の心エコースクリーニング」に関する論文がOpen Heartに掲載されました。
2026.06.10
論文名:Predictive value of simple echocardiographic parameters for screening pulmonary hypertension under the revised definition: a study for general hospitals
雑誌:Open Heart. 2026 May 20;13(1):e004185.
概要:肺高血圧症は、従来、右心カテーテル検査で測定される平均肺動脈圧≧25 mmHgと定義されていましたが、2022年の欧州心臓病学会・欧州呼吸器学会ガイドラインにおいて、平均肺動脈圧>20 mmHgへと改訂されました。一方、心エコーによるスクリーニング指標である三尖弁逆流ピーク速度(Peak TRV)の基準値は2.9 m/s以上のままであり、新定義に対応した至適閾値は明らかではありませんでした。本研究では、岡山大学病院および呉共済病院で心エコーと右心カテーテル検査を施行した症例を後ろ向きに解析しました。その結果、Peak TRV 2.7 m/s以上が至適閾値であり、従来基準と比較して特異度を保ちながら感度が向上しました。さらに、下大静脈径から算出される推定右房圧を併用することで、スクリーニング能はさらに改善しました。本研究により、新定義下の肺高血圧症スクリーニングではPeak TRVのカットオフ値を見直す必要性が示唆されました。ご指導いただいた共著の先生方に深く感謝申し上げます。
外部リンク:https://openheart.bmj.com/content/13/1/e004185